中古住宅をリフォームして暮らす人はやっぱり賢い人だと思う

昨年より22万人 島の人口が減ってしまいました。7年間ずっと減り続けています。

昨年より820万戸 島の空家が増えました。もう50年前から増え続けています。

それでも、昨年は98万戸 島の新築がありました。4年連続の増加傾向です。

日本の住宅の姿です。

平成25年統計 全国空家数空家率の推移図

平成25年統計 全国空家数空家率の推移図

政府予測では間違いなく今後も空家は増え続けると言っています。10年後には団塊の世代が一気に最後のステージへ向かって行きます。ここ数年近所にやたら葬儀場ができているのはそのためです。

それでも新築を希望する人が多いのはなぜでしょうか?

1)中古に対するイメージ。悪い先入観。

それなりでしょう?そう。それなりです。しかし、昔のそれなりと今のそれなりはかなり違います。中古車で考えて見てください。60代以上の方のイメージする中古車は「傷だらけで半年で壊れる。」「急にエンジンが止まる。」「1年で廃車になった。」そんな感じです。

しかし今の中古車はそういう程度のものもあるかもしれませんが、それらは海外へ出て行って(その方が高く売れるので。)しまいます。国内で流通するのはかなり程度の良い物ばかりです。半年で壊れるような車にはちゃんとそういう価格が付けられて、何となく分かるようになっています。もちろん聞けばちゃんと情報提供してくれます。

これと同じです。昔の耐震基準でできている家は築33年以上のものです。(昭和56年新耐震基準制定)これより新しい中古住宅であれば建替えるよりは安く新築同様の住宅によみがえらせる事ができます。

言わば、住宅のレストアです。ビンテージ好きにはたまらない世界です(ホントか?笑)中古住宅をレストアして浮いたお金で憧れのビンテージカーをガレージに。

うーん。まさにロマンです。奥様はオーダーメードキッチンとガーデニングで大満足。

面倒な手間を惜しんで買った建売住宅や不便なしかも地元の人は誰も手を出さない危険地域に建てる注文住宅と比べれば、非常にまともな、正しい選択です。

2)親の一般論的なアドバイス

家の購入は親を巻き込んだ一家の一大イベントです。はじめは自力で中古住宅を考えていても、多くの人が親からの資金援助で一気に新築へ傾き始めます。

「中古なんか・・・やめとけ。車ならいつでも売ったり廃車にしたりできるけど、家はそういう訳に行かないぞ。援助してやるから新築にしておけ。」

そんな親御さんのアドバイスをどれだけ聞いてきた事か。

もちろん間違ってはおりませんので反論は致しません。しかし、それぞれ個別の事情があります。ときに子供世帯としてはそんな親の気持ちがうれしい反面、ありがた迷惑に思う人もいます。何と親不孝者と叱られそうですが、今時の家族事情は複雑なのです。誰かが一方的に我慢するという価値観はもうほとんど死語と言って良いでしょう。

これによってせっかく自力で誰にも口出しされる事なく実現できそうだった夢のマイホームが水の泡に。確かに経済的には楽になったかもしれません。しかし・・・・。

そうならないための仲立ちも我々不動産屋・建築屋に求められているのです。プロに相談するというのはそういう部分も含めての相談なのです。

ともかく。結果的に新築を選択する事になる人は多いのです。

他にも理由はありますが、『新築好きな国民性』  とまとめておきたいと思います。

しかし、中古住宅の市場も徐々に注目されてきました。リノベーションというリフォームのひとつのカテゴリーでは、中古住宅でおしゃれ暮らすという時間の概念が確立しています。単なる物(新築=綺麗=最新=便利=技術=工法)から「コト」への変化です。こんな「コト」がしたいからこんなカタチが欲しい。と言うような、私が主役の時間と空間がテーマの舞台です。

今は中古住宅購入でも入居前のリフォーム費用も含めて住宅ローンを組むことができます。また、一定の条件さえクリアできれば10年に渡って大きな減税もしてくれます。政府も中古住宅を活用して賢く暮らして欲しいという方向へ舵を切りました。

中古住宅に興味が湧いてきた方はこちらも↓↓↓ご覧ください。

中古住宅を売れる物件にしよう。クリックしてください)

中古住宅はなかなかいいんじゃない。クリックしてください)

いつの時代も先に理解した人が得をして、誰もが知った時には玉石混淆。

これから質の良い中古住宅はどんどん出てきます。高い買い物だからこそ見て損はありません。新築の良さも見えてきますし、逆に中古住宅の良さが際立つ事もあると思います。

何といっても好立地は中古住宅や建替えの最も優れた点です。

これが数十年後に効いてくるのですよ。

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耐震補強工事とキッチンをリフォームしました

戸建のまとまったリフォームは耐震補強工事がメインのご依頼が多いです。

こちらはキッチンとリビングも同時に行ったリフォーム事例です。

リビングキッチンリフォーム

キッチンリフォーム

 

 

古い戸建ては多くの不便があります。

一番「耐震・バリアフリー」の安全と安心。

次に「寒い」「暑い」「暗い」の環境問題。

なぜかウチにご依頼いただくお客様は長年連れ添った奥様への感謝の気持ちで。

という事で耐震の次にキッチンを充実させることを優先したいとそっと耳打ちされるご主人様が多いです。夫婦仲の良いお宅様ばかりで私たちもハッピーです。

リビングキッチン

リビングキッチン

 

 

 

 

 

 

 

間取りの変更には構造的検討と見積もり段階での劣化予測がどの程度まで正確にお伝えできるかがポイントです。

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インスペクション(建物調査)はやった方がいい

これは結論です。

悩むくらいなら買う前にインスペクション(住宅検査)はやった方が良いです。

その事が理解できる売主さん、不動産屋さんと取引をしてください。

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昔からの慣習で、中古住宅(最近の国交省は既存住宅と言っています)は現状有姿での売買が一般的です。売主さんが一般の方の場合は、このような瑕疵担保を負わないという免責条項が間違いなく付いてきます。

 

全く同じ物件を不動産屋が売れば、引渡から2年間は瑕疵担保責任を負う事になります。おかしな話です。同じ物なのに。

 

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粗さがしをしてケチを付けて値引きするとか、価値をさげるとか、そういうことではありません。事実をより正確に把握して分かった上で買うという納得性に意味があります。その方が、売主さんも不動産屋さんもお互いに納得できると思います。

 

雨漏り部位その2

 

雨漏りの跡を見て、現在進行形なのか?それとも既に止まっているのか?

多くの方は「大丈夫」と簡単に口にしますが、何も持って何がどこまでOKなのでしょうか?

 

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非破壊の調査は見えない部分をどこまで読み込むかが重要なのです。

たくさん見てきたプロだから分かる経験値がものを言います。

弊社で中古住宅をお探しのお客様には内覧に同席してのアドバイスやインスペクションも含めて調査しています。これだけでも実費で10万円、もし瑕疵が発覚すれば数百万円から数千万円以上のお得になります。

サラリーマン営業マンはとにかく売ってしまいたいのでやりません。

 

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増改築リフォーム工事。

木造住宅の増築工事に今週より入りました。

現場管理に入りますが、日ごろエアコンのある事務所におりますのでこの暑さで倒れないようにと思ってますが・・・。

増築といえば今は確認申請を出すだけでも至難の業になってます。

民間の申請会社では、受理さえしてくれません。

(『離れ』なら良いが、既設建物の耐震確認が出来ないためとか・・・)

役所にて申請をしましたが、新築申請に比べて添付書類の膨大な量にびっくり。

又、既設建物の「完了済書類等」がないと役所でも増築申請は難しいみたいです。

このままでは、今後日本中でまともな増改築リフォームは出来ないのではとちょっと不安になりました。

@EZ