富裕層のリフォーム

ひとくちに「お金持ち」と言ってもスーパーリッチ層から駆け出し起業家まで様々です。また、現金で持っている場合と不動産で持っている場合とでは、お金の使い方が変わってきます。

いきなり下世話な話と思われるかもしれませんが、いわゆる富裕層の方々を接する機会が増えてきますと、リフォームを通じたお付き合いの中で、こうも違うものかと感心?させられることが多いのです。その中で感じているいくつかの法則をご紹介したいと思います。

「富裕層は注文が細かい。」

今の社会的手立場や収入などから多くのアッパー層との交流や取引場面を経験しておられますので、話題の間口が広く色々な事に精通されておられます。持ち前の好奇心や情報収集能力を駆使して良く研究されておられます。ですので、一般的に細かいと思われる事まで注文ができるです。正確に言いますと「富裕層は注文が細かい。」のではなく「金額でなく実現したい事にこだわった結果細かくなる。」のです。そして、私たちプロはそれに答える力を持つべきでなのです。ご相談の場面では時折「試されているのかな?」と思う事もありますが、一旦認めていただければ「任せる。」と言っていただく事が増えていきます。そうした信頼関係の構築がとても上手なのが富裕層の特徴でもあります。(もちろんそうであってもトラブルが怖いので、適宜確認を承認をいただきますが。)

「富裕層は忙しさを感じさせない。」

そうした「お任せ」という依頼も全ては余裕からうまれて来ています。確かにトップアイドル並みのスケジュールで毎日動いている方もいらっしゃいますが、それでもバタバタせずどこかゆったりとした雰囲気があります。経済的な余裕と言う面も大きく存在しています。こだわりは当然に高額になるという基本的価値感を疑いません。

「富裕層は信義則を何より重んじる。」

日本では武士道。欧州では騎士道。日本人なら何となくご理解いただけるでしょう。言ったことに責任を持つのはどんな関係であっても当然です。それこそが次世代への架け橋となる重要な真実であると確信しています。一時のあだ花で終わるのか?それとも100年を超す名門となるのか?世界一老舗企業が多い我が国のそのひとつひとつを見ていくと、そこに同じような家訓(経営理念など)が見られる事でしょう。高い安いは表面的な事です。京都や名古屋はよそ者は入りにくいと昔から言われています。それもこれも商売には信頼に重きを置く文化があるからです。富裕層こそ毎日価値が上がったり下がったりする浮気なお金ではなく、人の信頼で決めるのは自然の事なのですね。

これらはあくまでもこれまでのお客様とのリフォーム(家づくり)を通じた経験値です。ものすごくお金を持っているのにいつも厳しいお顔でどこか寂しそうな方もいらっしゃいます。富裕層と言う切り口は決して幸せを約束したものではありません。「貧乏暇なし。」と言いつつも家族みんな笑顔の絶えない暮らしを送っている方が幸せだと思います。

だから、皆様には幸せの富裕層を目指してほしいと思います。そういう家づくりのお手伝いができる事が何よりうれしい事です。

 

 

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玄関ドアのリフォーム 本当は難しいのです。

玄関ドアの取替えリフォームはリフォーム工事の中でもポピュラーなものです。最近では1日で取替え可能な1Day玄関リフォームなる製品もあり、消費者の選択肢が増えてきたのはとても良い事ですね。

トステム1Day玄関リフォーム

トステム1Day玄関リフォーム

 

(PDFでご覧になりたい方:1日工事玄関ドア

1日で工事が終わるのは防犯上もとても良い事ですので、そうした点が不安で躊躇していた方にとっては朗報です。防犯性能の高いモノも用意しておりますので、リクエストをしていただくと良いと思います。

その一方でデメリットもあります。まず見付けの問題があります。カバー工法の特性上、既存枠の上からかぶせるように新しい枠を取り付けていきますので、どうしてもこれまでよりも入口幅が狭くなります。また、お客様の既存玄関によっては大きな額縁が必要な時は時があり、それがとても大げさな感じになって見栄えが悪くなる時があります。

玄関リフォーム カバー工法の問題

玄関リフォーム カバー工法の問題

玄関リフォーム 細枠

玄関リフォーム 太枠

玄関リフォーム 太枠

写真はトステムのカタログ リシェントに掲載されているものですが、太枠は商品事例で見られただけで後は掲載されていません。カタログの商品掲載には全て細枠になっています。やはり新築と同じくスッキリとしたイメージで見せたいのでしょう。

それにもまして問題なのは、出入り口(下枠)の段差が今よりひどくなる事です。1cm程度上がりますので、段差緩和のオプションは追加していただいた方が良いと思います。もしくはタイル工事まで追加して全体をあげてしまうか。

弊社ではこうした問題を回避したいお客様のために、枠を残さないで取り替える本当のリフォームを提案いたしております。これにはノウハウと技術が必要です。玄関廻りをガバッと壊して取り替えるならどこの業者さんでもできますが、そんな事をしていてはコストもかかりますし、何より工事中の仮玄関設置もままならず防犯上問題です。最小限の解体で短い工期と安い費用に一定の防犯を兼ね備える必要があります。

玄関リフォーム後

玄関リフォーム後

玄関リフォーム中

玄関リフォーム中

玄関リフォーム前

玄関リフォーム前

上の写真が「玄関リフォーム 後」(完成後)です。一番下の工事前の玄関の額縁(枠)幅と入口段差を見てください。ほとんど変わりません。それどころかバリアフリーが徹底されて内部とはほぼフラットになって、これでもう、つまづくことはありません。もちろん入口幅もギリギリまで広げていますので以前と同じか気持ち広くできました。

1DAYリフォーム用ドアは単価が高く1日で勝負できるので、業者的には積極的に使いたい商品です。お客様も手間がありません。しかし先の問題もあって、弊社ではご案内だけはさせていただいております。「デザイン重視で新築用の玄関ドアから幅広く選びたい。」「いまより幅が狭くなるのは嫌だ。」「段差がさらに出るのは危険だ。」そんなご心配をされる方は、ぜひ、3、4日程度お時間をみていただければ綺麗な納まりの玄関に取り替えられます。

金額的にも新築用から幅広く選ぶことができますので、カバー工法と比べてそんなに高くはならないと思います。(現場の状況によりますが、大工工事、タイル工事、左官工事などが入ります。)

玄関リフォーム=カバー工法による1日工事

だけではないという事を覚えておいていただくと良いのではないでしょうか。

 

 

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