玄関ドアの取替えリフォームはリフォーム工事の中でもポピュラーなものです。最近では1日で取替え可能な1Day玄関リフォームなる製品もあり、消費者の選択肢が増えてきたのはとても良い事ですね。
(PDFでご覧になりたい方:1日工事玄関ドア)
1日で工事が終わるのは防犯上もとても良い事ですので、そうした点が不安で躊躇していた方にとっては朗報です。防犯性能の高いモノも用意しておりますので、リクエストをしていただくと良いと思います。
その一方でデメリットもあります。まず見付けの問題があります。カバー工法の特性上、既存枠の上からかぶせるように新しい枠を取り付けていきますので、どうしてもこれまでよりも入口幅が狭くなります。また、お客様の既存玄関によっては大きな額縁が必要な時は時があり、それがとても大げさな感じになって見栄えが悪くなる時があります。
写真はトステムのカタログ リシェントに掲載されているものですが、太枠は商品事例で見られただけで後は掲載されていません。カタログの商品掲載には全て細枠になっています。やはり新築と同じくスッキリとしたイメージで見せたいのでしょう。
それにもまして問題なのは、出入り口(下枠)の段差が今よりひどくなる事です。1cm程度上がりますので、段差緩和のオプションは追加していただいた方が良いと思います。もしくはタイル工事まで追加して全体をあげてしまうか。
弊社ではこうした問題を回避したいお客様のために、枠を残さないで取り替える本当のリフォームを提案いたしております。これにはノウハウと技術が必要です。玄関廻りをガバッと壊して取り替えるならどこの業者さんでもできますが、そんな事をしていてはコストもかかりますし、何より工事中の仮玄関設置もままならず防犯上問題です。最小限の解体で短い工期と安い費用に一定の防犯を兼ね備える必要があります。
上の写真が「玄関リフォーム 後」(完成後)です。一番下の工事前の玄関の額縁(枠)幅と入口段差を見てください。ほとんど変わりません。それどころかバリアフリーが徹底されて内部とはほぼフラットになって、これでもう、つまづくことはありません。もちろん入口幅もギリギリまで広げていますので以前と同じか気持ち広くできました。
1DAYリフォーム用ドアは単価が高く1日で勝負できるので、業者的には積極的に使いたい商品です。お客様も手間がありません。しかし先の問題もあって、弊社ではご案内だけはさせていただいております。「デザイン重視で新築用の玄関ドアから幅広く選びたい。」「いまより幅が狭くなるのは嫌だ。」「段差がさらに出るのは危険だ。」そんなご心配をされる方は、ぜひ、3、4日程度お時間をみていただければ綺麗な納まりの玄関に取り替えられます。
金額的にも新築用から幅広く選ぶことができますので、カバー工法と比べてそんなに高くはならないと思います。(現場の状況によりますが、大工工事、タイル工事、左官工事などが入ります。)
玄関リフォーム=カバー工法による1日工事
だけではないという事を覚えておいていただくと良いのではないでしょうか。