1/100から1/1の家づくりへ
姉歯事件で設計偽装問題が明らかとなり、かなり建築の現場には第3者の目が入るようになりました。
もともとそれが当然だったのですが、有名無実化しておりました。
しかし。というかやっぱりという感じで大臣認定偽装問題が出てきましたね。
こうした問題については私の著書「シックハウスでもう泣かない!」日刊工業新聞社発行で、数年前から指摘して警鐘を鳴らしてきました。
こうした事からも、大手の苦しい台所事情が分かります。
かつての高級住宅ビルダーのイメージがもはや幻想でしかないのは、ここ数年のデフレ進行で業界の常識になりつつあります。
皆様やっぱり不安なんですよね。
それはそうです。一生涯で一番高い買い物。一大イベントなのですから。
なのに、この体たらく。
何時まで経っても法律違反ばかり。もうこうした問題を抱えている彼らは商売をやめられた方が良いです。
違反しておいて謝らないばかりか「構造的に問題ない。」と言い切る有様。
バレナケレバ良いを通り越して、バレテモ問題なし。すごい人達です。
同様の疑いが全国で3500件近くに上ると言います。
もちろん施主の方が納得されているなら「私的自治の原則」で良いのかもしれません。
(それでも違反は違反です。)
何度も言いますが、冷静になって考えてみてください。
自分の家の事の様に真剣に取り組むためには…
(それでも意固地になって認めない人、分からろうとしない人が ひっかかるんです。)
1)いくらプロでも…1人の担当が請けられる注文住宅は月1棟。最大瞬間的に3棟着工しても、それを続ける事は…?
2)真の地域密着とは、同じ区内に本社があり、社長がその区内に居住している事を言います。お互いに顔が見える事。
3)社長の目の届く範囲はせいぜい月数棟。これ以上はお客様の顔の見える家づくりはできません。
4)営業所がたくさんあればある程、従業員が増えます。責任がどんどん不明確に。
どんな事も成功から多くの学びはありません。失敗を見れば問題の本質が見えてきます。
やっぱり造り手は1/100(毎日やってくるお客) ではなくて 1/1(私の一大事) の家づくりにならないと。