家づくりレポートNo7 結露

On 2007年12月25日 by admin

結構このブログを見ていただいている方が多いことに驚かされています。

一般の方はもとより、同業のプロの方の方からも「時々覗いています。」なんて声を掛けられます。でも…文字ばかりなので、一般の方は途中リタイアが多いのではないかと、懸念しています。(すみません。)BUT…それなりの情報提供はできていると思いますので、頑張って最後まで読んでいただくと、本屋さんで住宅本を立ち読みするくらいの知識は入るのではないでしょうか?

「いやあ~。」うかつな事は書けませんね。改めて身が引き締まる思いです。。

住宅の気密性能が上がるにつれて、結露問題がさらにクローズアップされてきていますね。特に、壁の中で結露する「壁体内結露」問題は、この秋に成立しました住宅瑕疵担保履行法の施行に伴って今後さらに大きな課題になってくるはずです。

リフォームをやっていると、戸建住宅では案外築15年程度の建物が壁体内結露を起こしている例が多いように思います。では、それより古い住宅が良いのか?と言うとそうでもなくて、それよりずっと古い住宅は更に断熱性・気密性が低いため、開口部(窓、玄関他)等で表面結露はすれども、壁体内結露には至らないと言えます。もちろん表面結露によってできた水滴が壁内へ進入して結果的に壁体内に留まるという事はあり得ます。そもそもヒートショックや省エネなどの他の問題もありますので、一概にどちらが良いとは言えませんが、問題が目に見えるという、最近流行の「見える化」で、ここでは表面結露に分があるとしておきましょう。

どちらにしても、結露は住宅にとって非常に大きな問題につながる恐ろしい課題です。

解決のためには、まず、単純な収まりや構造にするということですね。頭で考えて机上で計算したものなど、人間が現場で造るという事と自然環境の前では無残なものです。雨仕舞いに基本的な事を基本どおりやる。施工チェックする。これだけでもずいぶん変わってきます。そういう基本施工が現場でできるという前提で理想的なシステムがあり、チャレンジに値するのです。

それで困っているのがOMソーラーなどの空気を循環させるタイプの住宅ですよね。シックハウス問題という別の側面がでてしまいましたね。私も被害者に話を聞いたことがあります。今はかなり指導が行き届いて改善されているとは聞いていますが…。

これらは理想系なんです。でもそれが全ての現場で実現できるかどうかは別です。そこを見ていないからチャレンジではなくギャンブルなんです。チャレンジとは一定の性能などが保証されていて、そこからさらにどこまで伸ばせるかと言うことです。ギャンブルとは、良くなるか、悪くなるのか?どちらもあり得るという事です。家づくりでどちらをとりますか?

話が少し離れてしまいましたが、様はもっと自然環境に対して謙虚になって信頼性ある方法で確実に施工することですね。その上でチャレンジするならするで方針を立てて行い、メンテナンスできるようにしておくことでは無いでしょうか。

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One Response to “家づくりレポートNo7 結露”

  • はじめまして。
    たしかにおっしゃる通り、工務店によってそのシステムの理解度や技術レベルが違います。その辺がわかりにくいのが住まい手にとって一番の悩みです。いっそのことレストランのように三ツ星工務店とかがあればわかりやすいかも。(笑)
    OMソーラーは基本的に新鮮外気を大量に取り込みながら暖房する方法なので、換気につながりシックハウスには有効な対策になります。また、しぜんな空気の流れを作りますから結露対策としても有効です。しかし、床下環境が室内環境と同じになると言う、ごく基本的な当たり前のことを理解していない工務店があったことも事実です。
    OMソーラーはフランチャイズではなく、工務店の独自性を大切にしたボランタリーチェーンで構成されています。そのため切磋琢磨し合い多くの住宅雑誌に取り上げられている所以です。反面理解していない工務店が間違えた施工をして、御指摘のような問題を起こす危険性も孕んでいるのです。OMソーラーに限らず、システム選び以上に工務店選びが住宅の快適性能を左右すると思います。工務店主催の見学会や勉強会にまめに参加し、納得できる工務店に出会うことが一番の解決策だと思います。

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