軒の無い家
私の理想 コッツウォルドの街並み。
石造りの美しい村です。
日本人にはとても素敵に映ります。
私の家づくりはここから始まります。
でもやってはいけない事もあります。
軒の出
こうした家づくりを組積造と言いますが、これは地震国そして靴を脱ぐ文化の日本
では、かなり難しいモノになります。不可能ではありませんが、現実的な生活面、
安全面など考えますと、それなりの力のある人だけに許される夢のようなモノにな
ると思います。
なので、日本に合わせた工夫が大切です。
そのひとつが「軒の出」です。
昨今、輸入住宅はいうまでもなく、洋風の住宅ではこの軒の出がない家が
すごく増えました。
既に問題になっています。
「雨漏り。」
15mm程度の厚みしかない外壁サイディングですらこのマネをして、軒を作ら
ないため、わずか数年で外壁から雨漏りする事も危惧されています。
デザインは必然に要求されている機能を持っている事があります。
日本の気候風土と軒の出は切っても切れないものである事を理解しなければ
良い家はできません。