漆喰(しっくい)

On 2012年2月13日 by admin

 

炭坑節のふるさと…九州は田川市に行ってきました。

この町は、明治以降昭和の中ごろまで炭鉱の町として栄えました。

ユネスコ「世界記憶遺産(日本第1号)」ホームページ

 

石炭・歴史博物館では往時の風俗が良くわかり栄枯盛衰を感じました。

 

麻生元総理大臣のご実家の麻生セメントもこの地域の炭鉱事業から財をなしています。

P2110173

炭坑節

 

月が出た出た~月が出た~♪ヨイヨイ。

三池炭坑の上に~出た~♪

あんまり~エントツ~が~高いので~♪

さぞやお月さんけむたかろ~サノヨイヨイ♪

 

のエントツがこれです。

 

 

P2110174唄の3番

 

ひと山ふた山み山超え~ヨイヨイ♪

 

 

 

 

の山がこれです。ひと山目は上1/3くらい切り取られた様に消失してしまいました

石炭が「黒いダイヤ」と言われたのに対して、石灰石は「白いダイヤ」と言われています。

白い方は黒い方ほど時代の勢いが無かったため、今なお産業として残っています。

 

私はこれを地球資源搾取・環境破壊などと陳腐なエコロジー論で取り上げたのでありません。

こういう貴重な資源を私達は大昔から利用して現在に至ります。

だからこそ、その持っているパワーを最大限生かして行くことが現代日本人に課せられている役割だと思うのです。

 

漆喰(しっくい)は5000年の歴史があると言われていて、歴史的建造物の多くに利用されてきました。

そして未だにその価値は健在であり、イノベーターの間ではあらためてその評価が高まってきています。

サッカー元日本代表の中田英寿氏の邸宅にもふんだんに漆喰が使われていることは業界で知られています。

 

今回の九州訪問は、この漆喰の製造メーカーである田川産業株式会社様の工場を見学させていただく事がひとつの目的でした。代表取締役の行平信義氏は日本漆喰協会の会長であり、日本住環境医学研究会の会員です。

 

氏にご案内いただきながら貴重なお話をたくさん聞く事ができました。

次回はその内容を詳しく書きたいと思います。きっと次リフォームするなら漆喰でと思うのではないでしょうか。

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古来の製法である、天日による自然乾燥させている特別なプラント。

通常、工業製品プラントに行くと、嫌な臭気が気になる事が少なくありません。

しかし、この工場は最新設備の機械化されたプラントもありますが、そのどこへ行っても嫌なにおいが一切ありませんでした。

それは石灰のもつ殺菌作用(強アルカリ)と多孔質の吸着作用でカビなどの発生・臭気吸着などが作用しているからではないでしょうか。工場敷地内はどこも一面石灰で真っ白で、今回の見学に参加した現役医師が珪肺や塵肺を懸念されていました。

しかし、これも行平氏によれば、

「炭酸カルシウムは人体に代謝されるので健康被害を起こしません。」

「もちろんこれまでの大正13年からの当社の歴史の中でそうした病気等で亡くなった従業員はおりません。」

という事です。

 

 

 

 

 

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