なぜなのか確認を

On 2011年5月11日 by admin

世の中、いろいろな約束事があります。

 

特に家づくりでは、建築基準法をはじめとして、さまざま制度があり、全てを満たさなければなりません。

 

しかし、中には制度設計が古く今の時代にそぐわないものや、単に責任を取りたくない誰かのためだけ

にあるような事まで様々です。

 

 

よう壁を打つ現場の申請について書いています。

 

保留地ですので役所に出す申請書ついて組合(実際には土地開発コンサルタント会社)の事前チェック

が入ります。あれこれと指図を受けて、さあやっとOKでそうとなった時に、FAXが…。

 

言い忘れましたので。とありました。

 

このよう壁は土圧が掛からない処理をする という一筆を入れろとあります。

 

はあ?意味が分かりませんでした。

土圧が掛からない処理?一体それは何?そもそも平地の現状GLに設置するだけの設計図書として

平面図や断面図などを付けているのだから、なぜそんな文章が必要?

あれこれ考えていても訳がわかりませんので、とにかく聞く事にしました。

 

コンサルタント会社の担当設計士いわく、

「いやー入れておいてもらった方が安心かと思い…。」

 

ほう。すると何か?ウチが後々に違法に土を入れるとでも言いたい訳?

 

ちょっとムカついたので、市の担当課へ連絡しました。

回答はもちろん

「そんな必要はありません。」です。(当然です。)

いちおう別の課の関連部署にも確認しました。

同じく「必要なし。」です。ただ、「隣地からの法面土砂が崩れたり、勝手にあんたのよう壁を使って

盛土を入れたりしないようにという事を恐れたんじゃないの?」等と言っておりました。

 

なるほど隣地が極悪人ならそうする懸念が…。(おいおい。役所がそんな事まで心配するのか…)

 

そういう事ならご要望どおり記入。

「隣地からの土圧が掛からないよう壁とする。」

 

これでコンサルタント会社の設計士さんも、役所の指導課も安心。

 

これだけで半日潰れました。やれやれ。

 

言われた事を言われたとおりやるだけでは、クライアントの利益を損ねる事があります。

ここは確認すべきと思ったら、きちんと納得できるまでなぜなのかを確認して、不要なコストや

不利益を未然に抑止しておく事も大切な務めですね。

 

 

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