節水型トイレの認証制度?

On 2011年2月20日 by admin

日経新聞の記事から

アメリカでは住宅設備機器の節水性能について「ウォーターセンス・プログラム」という

第三者認証制度があり、これに合致するものを利用する補助金などがあるそうです。

今回はこの日本版を立ち上げようということで、TOTO、INAXなど7社が参加する団体

で検討が始ったとか。

 

良い事ですね。

そもそも世界的に水資源は貴重なものなので、各国で排水量の規制があるのは納得

できるところ。日本は水に恵まれていますので、今まであまり検討されてこなかったと

いう事です。

 

でも、以前から、社内では心配している事があります。

 

リフォームではどうなの?特にマンション。

という事です。

 

各メーカーさんは節水トイレでキチンと流れていくように実験を繰り返しているのは承知

しています。今のところ節水型トイレが原因で流れなくなった。詰ったという話は周りでは

聞こえてきていません。

 

が…しかし。そういうのを超えた所にトラブルの芽は出てくるもの。

ネット上には、やっぱりありました。色々なところで問題になっていますね。

 

最近のトイレは大4.8リットルです。小は3.8リットル(ECO小)。

10年位前は大13リットル。68%も節水です。

各社トルネード洗浄など排水水流を工夫することで、

勢い良くなおかつ排水管内に汚物が取り残されないように

工夫しています。

昔よりも節水でありながら、流れる効果が逆に上がっている、もしくは同等ならOKですよね。

 

ところがこれを検証する事はほぼ不可能です。

なぜなら、新築においては既設配管経路は現場によりまちまちで、(一般的には)塩ビ管内の

流動は設計上計算で分かりますが、実際に現場で理想的な状態で確保できるかどうかは

分からないからです。

 

リフォームに至っては、もう既設配管の劣化状態など全く分かりませんので、まさに、ウン次第。

また、リフォームの要望も非常に多様化していますので、メーカーも想定外の事が起こる可能

性はどんどん高くなっています。(実は見て見ぬフリ?)

 

少し前に商談のあった、高級セレブマンションのお宅様ですが、

「その位置のトイレでこれ以上の取りまわしの配管は止めたほうがいいです。」

と念押ししているにも拘らず、

「大手リフォーム会社さんのコーディネーターさんが

『大丈夫です。今まで詰った事は一度もありません。』

って簡単に言い切るから…。そこへお願いしました。」

とお断りが。それは仕方ありません。考え方は色々です。

 

でもねえ。お客様かわいそうに。

知らないという事。大手のいう事が正しいという妄信。

 

たぶん、現場工事に入る業者は嫌でしょうね。詰る事が分かり切ってるのですから。

でもやらないと以後の仕事が無くなるし…目をつぶってやるしかないという事に。

まあ、1階だったのでいいのでしょう。

 

物の状態は常に劣化しつづけます。

洗面ドレッサーの排水口に細い髪の毛が2、30本溜まっただけでも流れが悪く

なるの誰もが知っています。ヘアキャッチャーを抜いて溜まった髪を取り除けば

簡単に元通りの排水が復活できる事も知っていますよね。

 

見えないし、手入れも簡単ではない配管に節水型トイレ。

 

普通に考えれば「やっていいこと」か「やらない方がいいこと」か分かります。

このブログを読んでいただいている皆様は分かりますよね。

 

現場の事を良く知っている業者さんの話を聞いて相談して決めてくださいね。

    

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