「新築そっくりさん」住友不動産の実像

On 2010年6月27日 by admin

「まあ、そんなところだろう。」と言うのが報道を知ったときの最初の感想でした。

実はこの会社のリフォーム工事について、我々業界の中であまり良い噂がありませんでした。

 

同業他社の事を言うのは気が引けますが、健全な業界の発展の為に、言うべきは言わなければ。

私どもの大切なお客様が、この悪徳会社の口車に引っかかって、

犯罪の片棒を担がされないよう努めるのは私達の役割です。

そんな思いで皆様に知っていただきたいと。

 

2010年5月22日 ASAHI.COM より

住友不動産(本社・東京)は21日、自社が兵庫県内で2003~09年度に受注した木造住宅319棟の耐震改修で、県と神戸など7市の補助金約1億7千万円を不正な手続きで受給していたと発表した。工事契約前に補助申請するよう要綱で定められているが、着工後や終了後に、契約日を改ざんした書類を提出していた。

県などは請求権のある05年度以降の補助金約1億5千万円の返還を命じる。補助金は顧客へ支出されているが、同社が顧客に代わって全額負担する。耐震工事の不備はないという。

県によると、同社が提出した補助申請の9割が要綱違反で、3分の1は工事中、3分の2は終了後に申請されていた。契約書の写しの日付を改ざんして提出していた。神戸市によると、工事の2年後に申請していたものもあり、「極めて悪質な違反」(市耐震化促進室)とみている。

同社の上坊(じょうぼう)勇・上席執行役員は「申請は後回しでいいという甘えが営業マンにあり、兵庫事業所長も黙認していた」と陳謝した。

(記事より抜粋引用)

 

この記事からこんな感想を持ちました。

1)そもそも、こういう事を7年と言う長期間に渡り黙認してきた(つまり故意)会社の工事が適切であ

  るという根拠が全く不明。何を持って耐震工事の不備は無いと断言するのか分かりません。

  実際に工事を請負ってきた現場の意見が聞こえてこないのはなぜでしょうか?

誰が適切と言ったのか?どろぼうに価値判断を聞いてうのみにする人がいるのでしょうか?

 

2)不正受給した助成金を全額返済しないという考えが全く理解に苦しみます。

  この理由は、日経ホームビルダー7月号による同社事件取材記事に書かれています。

 

「時効」だから…

 

そう、時効だから払う必要なし。 開き直りですね。まともな会社のする事ではありません。

まあ、まともじゃないから仕方ないのでしょう…。

 

3)同雑誌記事によれば会社の指示はなかったとあります。

しかし、やっぱりその後で兵庫県につづいて大阪市でも同じ不正受給が発覚しました。

もう組織ぐるみと言わざるを得ません。

 

それにしても、この「新築そっくりさん」。日本で一番売れているリフォーム商品なんです。

恐ろしいですね。粗利益が40%とも言われていますので、これまた恐ろしく儲かっています。

でも、時効という事で、私達の税金は取り戻せないんですね。

 

看板力・ブランド力をあらためて思い知りました。

こんな事してもまた、日本一売れるのでしょうね。

 

私達のように地域密着で地元の皆様の信頼で商売させていただいていると、絶対にできません。

こんな事したら、あっという間に噂が出て潰れてしまいます。

 

人同士ですから、色々な誤解や価値観の違いもあります。

でも、そういうところをお互いに話し合って詰めていく事が、信頼関係の第一歩ですね。

「縁談」とは縁を求めて談義を重ねる事です。

何も婚礼だけに限りません。家づくりは一生涯のお付き合い。

まさに私達とお客様の「縁談」です。

 

良い信頼関係づくりができれば良い家づくりができます。

 

私達は今までも。これからも。そうありたいと願っています。

 

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