やっぱり、太陽光発電の安売り合戦が始まってきましたね。
8月9日の日経新聞に記事に以下の話題で掲載されていました。
住宅メーカーの太陽光発電装置の値引き競争が広がっている。積水ハウスなど大手が先行したが、中堅の三洋ホームズが8月限定で出力3キロワット強の装置を実質無料で提供。エス・バイ・エルも1キロワット当たり64万円の装置をほぼ半値で販売する。景気低迷で住宅着工は落ち込んでいるが、温暖化ガス削減につながる太陽光発電は消費者の関心が高い。各社は割安感を打ち出して新築戸建て住宅の販売をテコ入れする。
三洋ホームズは3.15キロワットの発電装置の代金全額を住宅価格から割り引く販促策を31日までの期間限定で始めた。一般家庭で使う3キロワット級の発電装置は185万円前後。併せて携帯電話で発電量や電力使用量が分かるホームネットワークシステムも無料提供する。
[8月9日/日本経済新聞 朝刊]
儲かってお金が有り余って仕方が無いのか?余程売れなくて困っているのか?
ハウスメーカーさんはやっぱり、こういうサービスを提供するんですね。
でも、太陽光発電をお考えの方にとっては、やっぱり魅力なんでしょうね。
なんか太陽熱温水器の二の舞にならない事を祈りますが…。
結局、太陽光温水器ブームでも終わってみれば、安物ですぐに壊れる、無理な工事で雨漏り、値引き合戦で業者倒産して10年保証も絵空事。今となっては、無用の長物が屋根の上に載っていて地震で揺れるたびにビクビクしている人は少なくないです。
お値打ちにしてもらう事は悪い事ではありません。安いに越した事はありませんからね。
そこはいいんです。でも、いくらキャンペーンだからといって、200万円くらいするものが無料って…。
皆様は惑わされないでくださいね。その分どこかで回収するんですから。
冷静に考えれば小学生にも分かる理屈です。
「タダほど高い買い物はない。」
そんな風に後から言われない事を祈るばかりです。
簡単に処分できない、補修も手間がかかる、30年以上使う、だからこその太陽光発電です。
たとえ新築であっても無料・サービスは論外。単なる値引き安物・安請負工事はお勧めしません。
高効率の太陽光パネルは高額ですので、一般的な売れ筋は安いシャープ・京セラなどの多結晶系パネルです。
これらは多結晶系の中では世界最高効率という触れ込みですが、単結晶にはかないません。
この意味は、より小さな面積、あるいはパネル設置数で同じ発電量を確保できる、という事です。
また、単結晶系は多結晶系に比べて条件の悪い時にこそその優位性が発揮されると言われています。
高い安いで判断するのではなく、「我が家はどうか?」についてちゃんとした説明をしてもらえ、かつ、
納得できる金額であるかどうかが大切です。
上記の検討次第ですが、もし新築という条件での設置をご検討されるなら、少し高くなっても
単結晶パネルがお勧めです。
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