家づくりの参考に
家づくりの参考に、セミナーに行ってきました。
良ければウチでも採用できないかと。
今回は他業界さんからの新規参入で参入して数年になるFCです。こういう他業界からの参入というのは、新しい視点で入ってきますので、案外ヒットする事が少なくありません。今回も「さすがだなあ。」と思わせる提案が随所に見られ、感心しました。
でも。でも…。どうかなあ。自分だったら買わないな。
なんですよね。
特に気になったのが、デザイナーですね。得てしてこの手の新規事業では、企画の優位性の根拠として有名デザイナーを起用するという手法が用いられます。今回は企画元の会社さんが文房具屋さん(分かっちゃう?)なので、そこで用いられているのと同じパターンなのかな?と思いました。
これまで住宅業界では、たくさんの有名デザイナー(建築家)が設計した住宅が建てられてきました。
その多くが
「本当に住みやすい家か?」
という疑問があるものばかりです。なせでしょうか?そんな事はちょっと考えれば分かりますよね。非日常やほんのひと時、長くても数日を過ごすような、美術館、ホテル、飲食店なら彼らのデザイン性が輝きを放ちます。しかし、住宅は人がそこで日常を何十年と過ごすための棲家です。居住性はもとより、光熱費やメンテナンスコストなど生涯コストと資産形成のバランスを考えた家づくりが重要です。
もちろんそれは非常に難しい提案です。あくまで将来予測の範疇を超えません。それでもこれからの家づくりにおいては、そうした視点を入れていく必要があります。
彼らは、そうではないので、驚くようなデザインであったり、ただのコンクリートや鋼板の箱にしか見えない家だったりします。
もっとも、日本でも住宅市場が活性化して、ライフステージやライフスタイルに合わせて、より活発な住み替え需要が起こってくれば、そうした家もどんどん売れていくと思います。
となるとやはり、家づくりは最後には地域密着の地元工務店ということになっていくでしょうね。それが世界の常識でもあります。あの工業化住宅のアメリカでさえそうなのですから。
家づくりをしっかり勉強して、第三者保証を用意できる地元工務店から見れば、ハウスメーカーやFCは家づくりにとってコストアップ以外の何者でもありません。