中学生からのシックハウスの質問 その6
<質問>シックハウス症候群になるかならないかは、体質に関係があるのですか?
<答え>どのような体質の人がなりやすいかなど具体的に検証はされていません。ただ、相談現場で話を聞く限りでは、何らかのアレルギーを持っている人が多いように感じています。そういう広い意味で体質を捕らえれば、関係あるかもしれませんね。
こうした事を説明する分かりやすい簡単なモデルとしてコップに注ぐ水の例があります。
これは、人の化学物質を受け入れる事のできる許容量をコップに例えるものです。Aさんは1リットル入るコップですが、Bさんは半分の500ミリリットルしかはいらないコップを持っています。 そこに化学物質という名の水を注いでいくと、BさんはAさんより早く水がコップから溢れます。この溢れた時が、発症した時と考えられます。この違いを個人差と言います。
これは個人差と言う事を理解するモデルとしては間違っていませんが、それはひとつの側面でしかありません。今はそこだけ理解しておいてください。これから勉強が進んでいった時に、より複雑な要因でシックハウス症候群や化学物質過敏症が起こっている事が理解できるようになります。
この疾患はそんな簡単なモノで説明出来るほど、まだ理解されていないのが現実なのですね。